脱毛の基礎知識をわかりやすく!効果や回数・費用など医師が徹底解説
2021.08.05
2022.05.12

「そもそも脱毛って何なの?脱毛する意味ってあるの?」
「自分が満足いく脱毛ってどんな方法なの?」
クリニックやサロンの脱毛に興味を持ち、実際に脱毛をしている方が増えてきています。
自分でムダ毛を処理する「自己処理」をしている女性は多いと思いますが、その自己処理に疑問を感じたり、手間ひまがかかって面倒だと感じている方は多いのではないでしょうか?
ここでは脱毛の特徴や種類、メリット・デメリット等々についてわかりやすく解説していきます。
この記事をしっかり読んで、あなたにとって満足できる、納得のいく脱毛の方法を見つけましょう!
※本記事は2022年5月時点の情報をもとにまとめています。
※記事内の金額は税込の表示となります。
この記事の監修者

グロウクリニック 渋谷院 院長
楠山 法子
Noriko Kusuyama
愛媛大学医学部医学科卒業。東京大学 医学部附属病院勤務を経て、医療脱毛・アートメイク専門のグロウクリニックにて院長を務める。医療と美容の両分野での知識と経験が豊富。
時間がない人のための即読みガイド
ボタン押すとページ内にジャンプします
脱毛とは何?どれくらいの人が脱毛してるの?

そもそも「脱毛」とは何でしょうか?実際にどれくらいの人が脱毛をしているのでしょうか?
これから詳しく紹介していきましょう。
脱毛とは「毛を生えなくすること」自己処理とは違う
脱毛とは、毛を剃ったり抜いたりして、物理的に毛を見えなくするものではありません。実際に「毛が生えてこないようにすること」をいいます。
つまり、電気シェーバーやカミソリなどでムダ毛を自己処理するのは「脱毛」とは違います。
脱毛については、詳しくは後で述べますが、クリニック(医療脱毛)か、サロン(サロン脱毛)で施術を受けることができます。
自分の体毛・ムダ毛が周囲に見られるのが恥ずかしいという調査結果
「男女のムダ毛・脱毛に関する意識調査2018」(ホットペッパービューティーアカデミー調査)によると、16~19歳の女性の94.3%が、20~29歳の女性の89.2%が自分の体毛・ムダ毛が「気になる」と回答しています。
他の世代と比較しても、若い人ほど自分の体毛・ムダ毛を気にしている女性が多いことがわかりました。
10~20代の女性は自分の体毛・ムダ毛が気になっていて、他の人に見られるのが恥ずかしいという気持ちを抱く傾向が強く、脱毛を行っている女性が多いといえそうです。
女性が脱毛した人気部位は「ワキ」「Vライン」「ひざ下」がTOP3
1年以内にサロンで脱毛をした15~69歳の女性の施術部位を調べた調査を見てみると、以下のような順位となります。
部位 | 回答人数(694人)からの 回答割合(複数回答) | |
---|---|---|
1位 | ワキ(脇) | 82% |
2位 | Vライン (ビキニライン) | 60% |
3位 | ひざ下(足) | 54% |
4位 | Iライン (陰部の両側) | 51% |
5位 | ひじ下(腕) | 47% |
5位 | Oライン (肛門の周辺) | 47% |
7位 | ひじ上(腕) | 45% |
7位 | ひざ上(足) | 45% |
9位 | 手・指 | 43% |
10位 | 顔 | 41% |
11位 | 背中
(※うなじを含む場合 と含まない場合がある) | 40% |
12位 | 胸 | 36% |
13位 | 全身 | 26% |
出典)【美容センサス2020年上期】エステサロン・脱毛編(ホットペッパービューティーアカデミー調査)
特に人気のある部位はワキ、Vライン、ヒザ下などですが、多くの人がさまざまな部位を脱毛していることがわかります。
ちなみにVIOのアンダーヘアを脱毛することを「VIO脱毛」といい、または「デリケートゾーン脱毛」「ハイジニーナ脱毛」とも呼ばれます。
ムダ毛を自己処理する方法はデメリット多し!?
一般的にはムダ毛を「自己処理」をする人が多いと思われます。その理由としては、自分の好きなタイミングで処理できて、手軽に安価にできる方法だからなのではないでしょうか。
ムダ毛の自己処理には主に次のような方法があります。
自己処理の方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
カミソリ | ・安価で手っ取り早くシェービングできる | ・カミソリ負けなどのトラブルを起こしやすいし、肌を傷つけるリスクあり ・皮膚で毛穴がふさがれ、その中で毛が成長してしまう「埋没毛」を起こすことも ・いずれ一定期間後、毛が生えてくる |
電気シェーバー | ・刃が直接当たらないので肌を傷つけにくい | ・剃った後にザラザラ感が残りやすい ・いずれ一定期間後、毛が生えてくる |
除毛クリーム | ・クリームを除毛したい部位に塗布し、一定の時間放置して、洗い流すだけと簡単 ・カミソリと違い、毛先が尖ってチクチクした肌触りになることがない | ・除毛クリームによっては肌に合わないため、使い終わったあとに肌が荒れたりすることもある ・いずれ一定期間後、毛が生えてくる |
毛抜き | ・お金をかけずに処理できる ・毛根からきれいに抜けた場合は、ツルツルの肌を数週間は維持できる | ・毛穴・皮膚にダメージを与える |
ブラジリアン ワックス | ・効果が目に見えてわかる ・希望の部位だけ施術ができて手軽 | ・毛を抜くだけで毛根には作用しないので、毛が生えてきたらそのたびサロンに通う必要がある |
確実な効果を得たいなら、自己処理ではない「脱毛」という選択肢も検討してもよいのではないでしょうか?
脱毛するメリットは?

脱毛をすると、どのようなメリットがあるのでしょうか?脱毛することでどのような効果が得られるのか、具体的に解説しましょう。
- 自己処理のめんどくささから解放される
-
女性は、ムダ毛の自己処理のために生涯で約1ヶ月分の時間を要するともいわれています。ちょっとビックリする時間ですよね。
ただ、脱毛をすることで、ムダ毛の自己処理をする時間を省略することができます。
- 黒ずみ、ボツボツ、埋没毛はなくなっていく
-
ムダ毛の自己処理を行うと発生しやすかった肌の黒ずみやボツボツ、埋没毛ですが、脱毛ではこういったことが起こりにくくなります。
脱毛だと肌を清潔な状態にコントロールできるので、女性にとってうれしいことですよね。 - 毛穴が目立ちにくくなり、肌が明るく見える
-
脱毛をすると肌に毛がなくなり、毛穴が目立ちにくくなります。そのため、肌が明るく見えるようになります。
脱毛でムダ毛を取り除くことで、肌の汚れがなくなり、肌が清潔に保たれるようになります。また、脱毛によって肌がツルツルになる期待も高まりますよ。
脱毛で毛穴が目立たなくなり、毛穴に詰まっていた皮脂や汚れが落ちるだけでなく、自己処理による肌荒れを起こさなくなります。
また、脱毛によってニキビ改善につながり、肌がきれいになっていきます。 - VIO脱毛をしておくと、生理などのムレやニオイが軽減される
-
VIOにアンダーヘアがあると、生理時にムレたり、ニオイが残りやすくなったりします。
しかしVIOを脱毛することで、そういったムレやニオイ残りの悩みが軽減されることになります。 - 背中やうなじなど手が届かない部位も脱毛できる
-
ムダ毛の自己処理を行う場合、自分の手では届きにくい部位があります。
例えば背中やうなじ、VIOなどの部位は、鏡などを使ってもムダ毛のチェックをするのが難しく、場合によっては剃り残しやけがをすることもあります。
ただ、クリニックやサロンでムダ毛が生えてくる定期的なペースで脱毛を受ければ、自己処理では難しい部位も施術が受けられ、きれいな仕上がりが期待できます。
脱毛のデメリットは?
クリニックやサロンでの脱毛にはメリットだけではなく、デメリットもあります。
脱毛することで具体的にどのようなデメリットがあるのでしょうか?
これから詳しく解説していきましょう。
- お金がかかる
-
ムダ毛の自己処理なら無料もしくは低価格でできます。
しかし脱毛の施術を受けるときには、例えばワキ脱毛で数万円程度、全身脱毛で十数万円程度とまとまったお金がかかります。 - クリニックやサロンに通う必要がある
-
脱毛は、基本的には自宅ではできません。
クリニックやサロンに一定期間通って、脱毛施術を行う必要があるので、手間がかかります。 - 痛みを伴うことがある
-
脱毛施術の際、毛根で発生した熱が肌に伝わることで、痛みを感じる場合があります。
ただ、クリニックでは麻酔を利用できます。 - 蓄熱式の脱毛機だと痛みは抑えられる
-
脱毛用レーザーの照射方式には、「熱破壊(ショット)式」と「蓄熱式」の2種類があります。
熱破壊式と蓄熱式には以下の違いがありますが、蓄熱式を利用する場合、痛みが弱くなる傾向にあります。
▼熱破壊式と蓄熱式の違い 熱破壊(ショット)式 蓄熱式 しくみ 高出力のレーザーによる熱ダメージで、毛包全体を一気に破壊する 弱いレーザーを連続照射し、バルジ領域周辺をじわじわと温めて破壊する レーザーのターゲット 毛球部<バルジ領域 バルジ領域>毛球部 痛み 蓄熱式より強い (輪ゴムを弾いたような痛み) 熱破壊式より弱い (温められているような感覚) 即効性 産毛への脱毛効果 日焼け肌への照射 - 肌にレーザーを当てるので、リスクを伴うことがある
-
脱毛機は脱毛したい部位にレーザーを照射しますが、その際に以下のリスク・副作用を伴うことがあります。
次の項目でまとめてみましたので、詳しく確認していきましょう。
脱毛のリスク・副作用は?脱毛トラブルの対処法は?
脱毛をすることで、さまざまな肌トラブルのリスクが発生する可能性があります。
ではどのような肌トラブルがあるのでしょうか? 肌トラブルの対処法とあわせて解説します。
- 「赤みができる」「かゆい」「ヒリヒリする」といった症状
-
脱毛直後は肌に赤みができたり、かゆかったり、ヒリヒリ感が出ることがあります。
これらの症状は自然と治まるのですが、施術後3日程度経っても続いている場合には、やけどをしている可能性も考えられます。
症状が改善されないときには、医師の診察を受けましょう。 - 毛嚢炎(もうのうえん)
-
レーザーや光で脱毛をするときは、毛根周辺の毛包や表皮にも多少の熱ダメージが残ってしまいます。それにより、一時的に肌のバリア機能が落ちて、ニキビのようなブツブツができてしまうことがあります。これを「毛嚢炎(もうのうえん)」といいます。
毛嚢炎の治療薬には、抗真菌薬やステロイドの軟膏、抗生物質の飲み薬などがあります。
ひどくなければ自然に治りますが、ブツブツが広がるようなら、早めに医師の診察を受けましょう。 - 硬毛化・多毛化
-
レーザーや光を照射することで、刺激を受けて薄かった毛が濃くなったり(硬毛化)、多くなったりする(多毛化)ことがあります。
硬毛化・多毛化が起きる原因は解明されていないため、適切な予防法や改善法はわかりません。
ただ、このような症状が出た場合は、レーザー照射を続けることで症状が改善されるケースが多いです。 - やけど
-
レーザー脱毛ではレーザーで毛根を焼き切るため、皮膚に赤みや炎症などのやけどを起こすことがあります。
やけどの症状が出てしまったときには、できるだけ早く医師の診察を受けるようにしましょう。 - 色素沈着(黒ずみ)
-
レーザーや光を照射した後の1ヶ月ほどは、肌がいつも以上に敏感になっています。強い日焼けや摩擦などで皮膚を刺激してしまうと、シミのような色素沈着が残ることがあります。
脱毛期間中は、日焼け止めを使用するようにし、過度の日焼けや体をゴシゴシ洗って刺激を与えることを避ける必要があります。
もし、色素沈着の症状がひどくなってきたときは、できるだけ早く医師の診察を受けるようにしましょう。 - じんましん
-
もともと肌が弱い人や、アレルギー体質の人の場合、脱毛の施術後に腫れてしまい、じんましんを発症することがあります。
このような症状が出てきたら、脱毛はいったん中止にして、今後どうするのか、医師と相談しましょう。 - 肌荒れ
-
間違った脱毛の施術をすると、肌が荒れてしまうことがあります。
肌荒れを防ぎたいなら、まずは医師に相談しましょう。
また、施術の前後のケアも自分で判断するのではなく、必ず医師の指示に従うことが大切です。 - 光・レーザーの打ち漏れによるリスク
-
光・レーザーの打ち漏れ(照射漏れ)が起こった場合、脱毛の施術後2週間後くらいに、部分的に毛が残るようなことが起こります 。
このような場合、サロンやクリニックによっては無料で追加照射を行っているところもあります。
不安があるなら、あらかじめサロン・クリニックに問い合わせて確認しておきましょう。
脱毛方法は「医療脱毛」「サロン脱毛」「家庭用光脱毛器」の3種類

脱毛方法の種類には、主に「医療脱毛」「サロン脱毛」「家庭用光脱毛器」の3種類があります。
3種類の方法について、以下の図表にまとめてみました。
医療脱毛 | サロン脱毛 | 家庭用光脱毛器 | |
---|---|---|---|
場所 | クリニック(美容皮膚科) | エステサロン | 自宅など |
方法 | レーザー脱毛 ※光脱毛、ニードル(針)脱毛を行うクリニックもある |
美容脱毛(光脱毛、フラッシュ脱毛) | 家庭用光脱毛器 |
施術者 | 医師または看護師 | エステティシャン | 自分 |
脱毛機のパワー | 強い〜非常に強い | 普通 | 弱め |
効果 | 永久減毛 ※長期的に毛が生えないようにする |
一時的な抑毛・制毛 ※一時的に成長を抑制する |
医療脱毛、サロン脱毛と比較して照射エネルギーは弱いので、脱毛効果は弱め |
回数 | 5〜10回程度 ※全身脱毛の場合 |
12回以上 ※全身脱毛の場合 |
照射エネルギーが弱いので、脱毛が完了しない場合もある |
痛み | 比較的強い(針で刺したように感じる人も) | 比較的弱い(感じない〜ゴムで軽く弾いた程度) | 弱い、もしくはない |
料金 | 単価:サロン脱毛より割高 総額:サロン脱毛より割安 |
単価:医療脱毛より割安 総額:医療脱毛より割高 |
家庭用光脱毛器の購入代金と、カートリッジ式の光脱毛器の場合はカートリッジ代がかかる。料金総額は医療脱毛やサロン脱毛より低い |
肌トラブルへの対応 | 診察・薬の処方が可能 | 店舗での対応はできない | 病院や薬局などに行って、自分で対応しなければならない |
- 医療脱毛
-
美容皮膚科などのクリニックで、医師もしくは看護師が脱毛の施術を行います。
痛みを伴うこともありますが、長期的な脱毛効果が得られます。
診察や薬の処方ができるので、肌トラブルにも素早く対処してもらえるので安心です。 - サロン脱毛
-
脱毛エステサロンでエステティシャンが脱毛の施術を行います。
脱毛機のパワーは弱めであるので、痛みは少ないですが、脱毛の効果も一時的です。
肌トラブルがあったときにサロンでは対応できないため、新たにクリニックで診察を受ける必要があります。 - 家庭用光脱毛器
-
家庭用光脱毛器を購入して、自分で施術を行います。
機器のパワーが弱いため、痛みを感じないケースもありますが、脱毛の効果も弱くなってしまいます。
肌トラブルがあったときには自分でクリニックや薬局に行かなければなりません。
医療脱毛orサロン脱毛、脱毛するならどこがいい?
脱毛をする場合、クリニックへ行って医療脱毛をするか、エステなどでサロン脱毛をするのが一般的です。
どちらがよいのか、施術の方法や医療的な観点から考えてみましょう。
- 医療脱毛は医師または看護師しか行えない
-
医療脱毛は、毛の産生組織を破壊するものです。そのため、長い間ツルツル肌の状態をキープすることができます。
第1 脱毛行為等に対する医師法の適用
以下に示す行為は、医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること。
(1) 用いる機器が医療用であるか否かを問わず、レーザー光線又はその他の強力なエネルギーを有する光線を毛根部分に照射し、毛乳頭、皮脂腺開口部等を破壊する行為
「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて」(平成13年11月8日付医政医発第105号 - サロン脱毛はエステティシャンが行う
-
一方のサロン脱毛では、毛の産生組織を破壊しない範囲で施術が行われます。そのため毛の成長を一時的に遅らせる効果にとどまることになります。
美容ライト脱毛とは、除毛・減毛を目的に皮膚に負担を与えず毛の幹細胞を破壊しない範囲で、エステティックサロンで行われる光脱毛をいう。
美容ライト脱毛の定義(一般社団法人日本エステティック振興協議会) - 効果や肌トラブルの対応などを考慮すると「医療脱毛」が望ましい
-
医療脱毛とサロン脱毛の特徴を比較してみると、脱毛の施術を受けるなら、医療脱毛のほうが望ましいといえます。
以下に医療脱毛のメリットとデメリットを図表でまとめましたので、ご確認ください。
医療脱毛のメリット- 医師の診断のもと、利用者に合った脱毛方法を提案してくれる
- クリニックでは主に熱破壊式と蓄熱式の脱毛機の使い分けができる
- クリニックでは数種類の脱毛機を使い分けているので、部位ごとの毛質・毛量、肌質に合わせた対応ができる
- 脱毛効果が長期間続く
- 麻酔や薬の処方が可能
- 脱毛が完了するまでの回数は少なく、期間も短い
- キレイな状態を長く維持できるためトータルコストは抑えられる
- 脱毛の完了までにかかるトータルコストはサロン脱毛より低い
- 脱毛の痛みや肌トラブルについては、医師や看護師など医療従事者が対応してくれる
医療脱毛のデメリット- 1回あたりの料金が高い
- 脱毛サロンに比べて痛みが強い
- 「医療脱毛=永久脱毛」ではない!毛量が減少している状態が続くこと
-
「医療脱毛=永久脱毛」と思っている人は多いようですが、脱毛後に一生毛が生えてこないと証明することは不可能なのです。
そのため、医学的には1998年にハーバード大学の研究グループが提唱した「永久減毛」という定義が使われています。
永久減毛とは、毛の生え変わりのサイクル(毛周期)を超える期間、毛量があきらかに減少している状態が続いていることをいいます。一般的には、永久減毛は永久脱毛とほぼ同じ意味ととらえてよいでしょう。
ただし、レーザー脱毛で永久減毛できる部位は限られてしまいます。例えば腕や背中など、毛が細い部位はメラニン色素の量が少なく、レーザーが反応しにくくなります。そのためこれらの部位は、脱毛効果を長期的にキープすることは難しいと考えられています。
脱毛の仕組みとは?なぜ毛が抜ける?
脱毛はどのような経過を経て進んでいくのでしょうか?
脱毛の仕組みや毛が抜けるメカニズムについてわかりやすく解説します。
脱毛でよく用いられる「レーザー脱毛」と「光脱毛」
医療行為に該当するのは、毛を生やす組織を破壊して脱毛する方法です。
主に「レーザー脱毛」と「光脱毛」の2つの施術が代表的な方法です。
- レーザー脱毛:レーザー熱で毛根周囲の発毛にかかわる組織を破壊する方法
-
レーザー脱毛は、毛の黒い色に反応するレーザーを当てて、発生した熱で毛根周囲の発毛にかかわる組織を破壊していく脱毛の方法です。その分毛量が大きく減った状態を長期間キープすることができます。
脱毛に使われるレーザーは、毛の黒い色素(メラニン色素)に吸収されやすい性質を持っています。
そのため、あらかじめ毛を剃った肌にレーザーを照射すると、肌の下にある黒い毛(毛根)にレーザーが吸収され熱が発生し、毛根周囲の発毛にかかわる組織を破壊するのです。
発毛にかかわる組織が破壊されると、レーザーを照射した部分の毛が、根元からポロポロと抜け落ちる「ポップアップ現象」が起きます。
ポップアップ現象には個人差はありますが、医療脱毛から毛が抜けるまで数日経つと起きます。
以上の脱毛のサイクルを繰り返すことで、同じ毛根からは新しい毛が生えなくなるという仕組みになっています。 - 光脱毛:脱毛したい箇所に光を当てて毛の生えるスピードを抑制する方法
-
光脱毛は、「フラッシュ脱毛」とも呼ばれている脱毛方法で、脱毛したい箇所に光を当て、毛の生えるスピードを抑制し、毛量を減らしていきます。
毛周期に合わせて、繰り返し光を当てていき、効率よくムダ毛を減らす仕組みです。
光脱毛はレーザー脱毛に比べると、痛みは少ないのですが、その分脱毛効果も弱くなってしまいます。レーザー脱毛と同じ脱毛効果を得るには、光脱毛の方が多く照射しなければなりません。
▼レーザー脱毛の仕組み
納得できる脱毛が実現するまでかかる回数・期間は?
クリニックによる医療脱毛の場合と、エステによるサロン脱毛の場合では、納得できる脱毛が実現できるまで、施術の回数、施術1回にかかる時間、施術にかかる期間、通う頻度が異なります。
以下の図表は全身脱毛の場合の目安です。
医療脱毛 | サロン脱毛 | |
---|---|---|
施術の回数 | 5~10回程度 | 8~12回程度以上 |
施術1回にかかる時間 | 30分~1時間程度 | 30分~1時間程度 |
施術の期間 | 1年程度 | 1年半~2年程度 |
施術に通う頻度 | 約2ヶ月に1回の頻度 | 約2ヶ月に1回の頻度 |
※毛量・毛質などによって異なります。
脱毛の施術は、1回だけでは終わりません。
自己処理のいらないレベルまでの全身脱毛を実現するには、医療脱毛では5~10回程度、サロン脱毛では8~12回程度は通う必要があります。
脱毛を完了させる期間は、医療脱毛で1年程度、エステ脱毛で1年半~2年程度はかかるものと見ておいたほうがよいでしょう。
脱毛のよくある「誤解&疑問」に答えます!

ネットには脱毛に関するさまざまな情報があるため、どれが正しい情報で、どれが間違った情報なのか、わからないという人も少なくないと思います。
そこで脱毛の施術を受ける前に、脱毛に関する「誤解」や「疑問」を解消しておきましょう!
- Q 何歳からOK?脱毛が受けられる年齢は?
- A
多くのクリニックでは「15歳以上」「高校生以上」と施術できる年齢・資格を限定しています。成長途中の体はホルモンバランスが不安定で、ムダ毛が生える部分や量が定まっていないからです。
初潮を迎えてある程度ホルモンバランスが整い、ムダ毛の生える部分が定まった15~16歳以上なら、施術をOKとしているクリニックが多いです。
なお、小学生や中学生でも脱毛の施術が受けられるクリニックもありますが、基本的にはいわゆる子どもの年齢では脱毛を受けられるクリニックは少ないです。
子どもでも施術OKとしているクリニックの場合、親(親権者)の同意を得るだけでなく、初回はカウンセリングに同席することを義務付けているところもあります。
また、大学生であっても未成年が脱毛の施術を受ける場合は、親(親権者)の同意が必要になります。 - Q 妊娠中・授乳中の人はNG?
- A
妊娠中や授乳中の人の脱毛はNGとなります。
妊娠中の脱毛がNGなのは次の理由が挙げられます。
脱毛期間中に妊娠した場合、対応を変えざるを得なくなってしまいます。- 脱毛による肌荒れリスクが高い
- 脱毛中に体調不良や肌の炎症などが起きても、使える薬が限られる
- 万が一の陣痛やストレスによる流産などを防ぐ
妊娠を希望している人は、クリニックの施術のルールについて確認しておきましょう。 - Q 白髪の場合、脱毛効果が得られにくい?
- A
医療レーザー脱毛や光脱毛は、黒い色素であるメラニンに反応するレーザーまたは光を照射して、毛根にダメージを与える脱毛方法です。
メラニンの存在しない白髪には、レーザーや光が反応しないため、十分な脱毛効果が得られにくいとされています。
さらに光脱毛の場合、医療レーザー脱毛よりも照射レベルが弱いため、通常の黒いムダ毛であっても、納得できる効果を得るまでに、医療レーザー脱毛よりも照射回数が増えるのが一般的です。
また、ムダ毛に白髪が混ざった状態であれば、さらに時間がかかる可能性が高くなります。
ただし、ニードル脱毛であれば、メラニン色素の有無に左右されず脱毛効果が得られるため、白髪脱毛にも対応できます。 - Q 低用量ピルの服用中はOK?
- A
ピル服用中でも医療脱毛を受けることができます。
低用量ピルに増毛や育毛の効果はないため、脱毛効果に影響がないからです。
ただし、ピルによるホルモンバランスの変化により、色素沈着する可能性はやや高くなるといわれています。 - Q ワキ脱毛をすればワキ汗が増えるってホント?
- A
脱毛とワキ汗の量は関係ありません。脱毛レーザーは汗腺に作用しないからです。
ワキ脱毛をしてワキがきれいになると、意識がワキへ向きやすくなります。そうすると、本当は汗の量がいつもと変わっていなくても、汗が増えたように感じやすくなるからではないかと考えます。
その他にも、ワキのムダ毛がなくなったことで汗が流れやすくなることも、ワキ汗が増えるように感じられる要因といえます。
ワキ脱毛をすると、ワキの毛がなくなり、ダイレクトに汗を感じるようになります。そのため、汗が肌にたくさん伝っているように錯覚するのです。 - Q 脱毛すればワキガを治せる?
- A
ワキの蒸れやニオイは脱毛によって軽減できるため、医療脱毛は有効といえます。
しかし、脱毛の施術自体は汗腺(アポクリン腺)を処置するものではありません。 もしニオイを抑えることができたとしても、ワキガ自体を治療することはできません。
施術に関する疑問
- Q 脱毛の施術を受けるときの服装・格好は?
- A
脱毛施術時の服装については、基本的に何を着て行っても大丈夫です。ただ、脱ぎ着しやすい服装がおすすめです。
また脱毛の場合、利用者によっては、施術した部位の肌が赤くなったりすることもあるため、肌が見えない服装を着て、クリニックに行くのが望ましいです。
なお、アクセサリー類は施術前に外さなければなりませんので、できるだけ身につけて来院しないほうがよいでしょう。 - Q 施術当日にメイク(化粧)をしてクリニックに行ってOK?
- A
全身脱毛(顔脱毛は含まない)であれば、メイク(化粧)をしたままでもOKです。
ただし、顔脱毛の場合はメイクを落とす必要があります。メイクを落とさないまま施術を受けると、脱毛機のパワーが毛根まで届かず、脱毛効果が低下するおそれがあります。
クリニックの多くがパウダールームを設置していますので、顔脱毛を受ける場合、自由にメイクを落としたり、メイクしたりできますよ。 - Q 生理中でも脱毛が可能な場合もある?
- A
生理中でも基本的に脱毛は可能です。しかし生理中のVIO脱毛はできません。
VIO脱毛以外でも注意は必要です。生理中はホルモンバランスが崩れる時期で、体調が悪かったり、肌が敏感になっていたりすることもあります。そのようなときは無理することなく、施術を別の日に振り替えるのが望ましいです。 - Q タトゥーやアートメイクの周辺は脱毛NG?
- A
タトゥーやアートメイクがなされている部分の周囲10cmくらいまでは、レーザーが反応してしまうため脱毛できません。それ以外の部位については脱毛が可能です。
- Q 病気(既往症)があり服薬中の人は脱毛OK?
- A
既往症があり服薬中の場合には、医師の診察を受けて脱毛が可能かどうかを判断します。もし当日体調が悪いなら、今の体調についても相談することが大切です。
具体的には、てんかん、心臓疾患、光線過敏症の人は、基本的にNGのところが多いようです。バセドウ病など甲状腺疾患やアトピー性皮膚炎、ケロイド体質の人の場合、状態によって施術できることがあります。
服薬している種類によっても、施術できるか、できないかが判断が別れることがあります。薬の情報を正確に伝えるためにも、「おくすり手帳」を持参することをおすすめします。
脱毛って痛い?痛くない?

「実際のところ脱毛って痛いの?痛くないの?」
ここって特に気になるところですよね?
医療脱毛でもサロン脱毛でも、痛みを感じやすい部位・ケースもあります。皮膚が薄い部位や骨の近い部位や剛毛ほど、脱毛の施術をするときに痛みを感じやすいです。
また、医療脱毛はエステ脱毛に比べて、「パチッ」とした強い痛みを感じやすい傾向にあります。
ただし施術の方法や脱毛機のレーザー次第で痛みを弱めることができます。
とはいえ、痛みには個人差があります。他の人が痛いと感じたとしても、自分には痛くないこともあります。
痛みについて心配なら、無料で照射テストをしてくれるクリニックもありますので、事前に痛みがどれくらいなのか、体験しておくのもひとつの方法です。
医療脱毛が痛いと感じる理由は?
医療脱毛で感じる痛みの正体は、レーザーを照射した際に毛根で発生する熱が肌に伝わったものです。
ただし、医療脱毛では毛の黒い色にのみ反応する波長のレーザーを照射するため、周囲の肌に必要以上の熱が伝わることはありません。
- ▼脱毛部位ごとの痛みの目安
-
ワキ(脇) 我慢できる痛み〜強い痛み 腕・足 ほとんど感じない 顔 ほとんど感じない〜弱い痛み VIO 強い痛み 手の甲・指 弱い痛み 背中 ほとんど感じない 胸・お腹 ほとんど感じない ※痛みには個人差があります。
麻酔も可能!医療脱毛の痛み対策
以前は「クリニックで行う医療脱毛は痛い」という話がありましたが、今ではクリニックでも痛み対策をしっかり立てており、昔より痛くなくなってきています。
クリニックでは、施術者と相談しながら痛みに耐えられる範囲のレーザーのパワーで施術してもらえます。
施術の最初はレーザーの強さを最弱に設定し、毛量の減少とともに徐々にレーザーの強さを上げていけば、痛みを抑えながらも効率的に脱毛ができます。
そのほか、医療脱毛クリニックでは以下のような痛み対策を取り入れています。
- 照射直前に冷却する
-
中には冷却機能付きの脱毛機を使用するクリニックもあります。
冷却機能がない脱毛機の場合は、アイスノンを当てて冷却します。 - 脱毛機の強さを下げる
-
例えばアレキサンドライトレーザーの場合、1ケタ台が最弱です。最高でも18-22J/㎠センチメートル(ジュールパー平方センチメートル)までです。
できるだけ弱いパワーで施術できないか、クリニックに相談してみましょう。 - 麻酔を使用する
-
麻酔を使って痛みを和らげる方法もあります。主な麻酔として、麻酔クリーム、笑気ガス、麻酔テープなどが挙げられます。
医療脱毛でよく使われているレーザー脱毛は、脱毛機のパワーが強いこともあり、比較的痛みを強く感じやすいといわれます。
しかし、医療機関での脱毛では麻酔などの対処が可能です。
グロウクリニックの医療脱毛の費用・回数は?
脱毛のプランには、全身を脱毛する「全身脱毛」と、特定の部位のみを脱毛する「部位脱毛」の2種類があります。
ワキや脚や腕、VIOなど気になる箇所だけ脱毛したいのであれば「部位脱毛」を選択するのもよいでしょう。
一方、「全身の毛を脱毛してスッキリしたい!」という人は、思い切って全身脱毛を決断するのも選択肢のひとつといえます。
グロウクリニック
- 全身脱毛5回で13万1,250円(主要クリニック10院の平均は19万5,286円)
- あらゆる肌質・毛質に高い効果があり、痛みも少ない
- 全身の1回の施術が最短60分で終わるため、予約が取りやすい
店舗数 | 18(渋谷、新宿、池袋、新宿西口、渋谷新南口、恵比寿、麻布十番、銀座五丁目、錦糸町、横浜、赤羽、泉岳寺、東中野、心斎橋、大阪北新地、芦屋、神戸三宮、福岡天神) |
プラン名 | 全身脱毛プラン(顔・VIOなし) |
料金(税込) | 5回:131,250円 8回:210,000円 10回:262,500円 |
脱毛部位 | 顔・VIOを含まない全身 |
期間 | 8回程度(1年半程度) |
脱毛機 | ラシャ |
追加料金なし | シェービング(剃毛)代、麻酔代、テスト照射、予約キャンセル、肌トラブル時の対応 |
グロウクリニックでは部分脱毛・全身脱毛のどちらも可能
グロウクリニックでは、全身脱毛に加え、ワキや顔、VIOなど部分脱毛のプランもご用意しています。
たとえば、
で脱毛できます。
※提携院によっては部分脱毛プランがない場合がございます。ご予約の際にお問い合わせください。
また、うなじ、ひじ上、ひじ下、手(甲・手指)、ひざ下、足(甲・足指)を脱毛できる「スピード全身脱毛プラン」は5回で89,000円です。
一括払いのほか、医療ローンを使って月々1,300円にもできます(60回払いの場合)。
回数 | 総額(一括払い) | 月々(60回払いの場合) |
5 | 89,000円 | 1,300円 |
※当院指定の信販会社を利用した場合の目安です(手数料含む)。
※頭金19,000円を除いた金額でシミュレーションしています。
※初回支払額は異なります。
グロウクリニックの全身脱毛プランでは、施術以外の費用はすべて無料となっており、初診料や再診料、アフターケア、剃毛料、麻酔料などすべて施術費用に含まれています。
脱毛料金の支払い方法は?
「脱毛って良さそうだけど、料金を支払えるだけのまとまったお金なんてないし…」という方でも脱毛を行うことは可能です。
脱毛料金は一括払いだけではなく、分割払いも利用できます。
手元にまとまった現金がなくても、脱毛料金を分割して支払えますよ。
支払い方法 | クリニック(医療脱毛) | サロン(サロン脱毛) |
---|---|---|
現金 | 一括払い | 一括払い・都度払い |
クレジットカード | 一括払い・分割払い | 一括払い・分割払い |
医療ローン(医療分割) | 分割払い | ―― |
- 現金一括払い
-
クリニックに支払う料金総額を現金で一括払いする方法です。
メリット ローンやクレジットカードの分割払いのように、金利や手数料がかからないので、合計支払金額が一番安くなる支払い方法 デメリット 支払いの際に、数十万円とまとまった大きなお金を用意する必要がある - クレジットカード
-
クレジットカードを使って支払う方法です。一括払いや分割払いができます。
メリット ・すぐにまとまったお金を用意できない場合でも、先に支払いの手続きができる
・一括払いの場合は現金一括払いと変わらず、手数料がかからない
・カード会社によるポイントが付与されるデメリット ・分割払いにした場合には、手数料がかかる(手数料はカード会社により異なる) - 医療分割(医療ローン)
-
医療分割(医療ローン)は、支払回数を決めて毎月分割して支払う方法です。
金利が上乗せされるので支払総額は一括払いよりも増えますが、毎月の支払額は手ごろな金額に抑えられるので、月々の支払い負担を軽くできます。
医療ローンについては、未成年の場合でも契約することは可能ですが、必ず連帯保証人が必要となります。その際は親などが連帯保証人になるケースが多いです。
メリット 月々の支払金額を自分で決められるので、無理なく支払いを続けられる デメリット 分割回数に応じて手数料や金利がかかる(金利はローン会社により異なる) - クーリングオフも可能
-
クリニックで脱毛を申し込んで契約を結んだとしても、特定商取引法の定める期間内(契約から8日間以内)であれば、契約を解除できる「クーリングオフ」が可能です。
クーリングオフの手続きは簡単で、期間内に書面で申し出るだけです。
ただし、期間を過ぎて申し込みや契約を撤回・解除してしまうと、違約金が発生することがあるので注意が必要です。
自分に合った脱毛方法の選び方とは?
ここまで記事を読んでみて、脱毛の特徴やメリット・デメリットなどについては一通り理解できたのではないでしょうか?
しかし、結局のところ自分の場合、どんな脱毛をすればよいのか、悩む人は多いはずです。
そこで自分に合った脱毛方法はどれなのか、タイプ別で紹介します。
- 短時間で確実に脱毛を終えたい人
-
できるだけ早く、確実に脱毛を終えたいなら、医療脱毛を選んだ方が早く完了します。
脱毛が完了までの回数は医療脱毛なら5~10回程度、サロン脱毛では8~12回程度が一般的です。
トータルで費用を計算すると、結果的に医療脱毛の方が安くなる可能性がある点にも注目です。 - まずは脱毛体験してから検討したい人
-
クリニックやサロンによっては、脱毛がお試しで体験できるプランがあるので、まずはそういったプランを体験してみてはいかがでしょうか?
中にはレーザー照射のみの体験も可能なクリニックもあります。
脱毛に不安があるなら、脱毛体験ができるかどうか、クリニックに問い合わせてみましょう。 - 脱毛しようかどうか、まだ迷い中の人
-
それでも「脱毛しようかな?」「大丈夫かな?」と迷っている人もいることでしょう。
身体にかかわる大事なことですので、迷ってしまうのは当然です。
クリニックの医療脱毛の流れを事前に知っておこう
クリニックにて医療脱毛の施術を受ける場合、事前にどんな準備が必要なのでしょうか?また脱毛の施術はどのように進められるのでしょうか?
クリニックでの一般的な脱毛施術の流れについて解説していきましょう。
- 【1】問い合わせ・予約
-
クリニックにWebまたは電話にて問い合わせて、カウンセリングの予約を入れます。
「疾患がある」「薬を内服または塗布している」のであれば、あらかじめ問い合わせの時点で伝えておくと、スムーズに進められます。 - 【2】カウンセリング
-
ムダ毛に関する悩みや肌・毛の状態や体調などについてカウンセリングの担当者から聞かれます。脱毛についての不安や疑問点などがあれば、担当者にその場で相談しましょう。
クリニックでのカウンセリングは無料のケースがほとんどです。
初めてのカウンセリングで緊張してしまい、不安なことや疑問点を伝えられないケースもあります。不安を解消するためにも事前にメモなどに整理しておき、当日持参しましょう。 - 【3】納得できたら契約→初回施術の予約
カウンセリング後に脱毛の施術を受けることに納得できたら、どのような方法で施術を受けるのか、施術の内容や施術回数、料金などのプランを決めて契約し、施術日を予約します。
- 【4】施術日の前日までに自己処理を行う
-
脱毛を受ける際、最低でも前日までには毛を剃るなど、自己処理を行っておく必要があります。自己処理のベストなタイミングは、脱毛の施術日の前日夜〜当日朝です。
自己処理をせず毛が伸びている状態で脱毛の施術を受けることには、以下のリスクを伴います。
- 脱毛効果が下がる
- 伸びている毛に熱が伝わり、毛根へのアプローチが弱まる
- やけどのリスクが上がる 伸びている毛に熱が伝わり、熱くなった毛が肌に触れやすくなり、やけどを起こしてしまうことがある
自己処理の方法は「電気シェーバー」で行うのがベスト
施術前の自己処理は、電気シェーバーで行うのが望ましいです。電気シェーバーなら肌への負担も少なく、脱毛機のレーザーや光が反応しやすい毛の長さになるためです。
自己処理の剃り残し、どれくらいならクリニックは対応してくれる?
原則として施術を受ける前に、自分でできる限りムダ毛を剃るのが決まりです。
ただ、自己処理はしたけれど、剃り残しや剃りにくい部分があった場合については、クリニックで対応してもらえることが多いです。
例えば背中やうなじ、VIOの自己処理については、剃り残しの部位や剃れなかった部位が多くなる可能性があります。その場合は、クリニックによっては無料でシェービングをしてもらえるところもあります。 ただし、部位によってはシェービングの料金がかかったり、施術時間が短くなったりする可能性があるので注意しましょう。 - 【5】クリニックに行って、施術の受付を済ませる
-
予約した日時にクリニックを訪れたら、会員証を提出して受付を済ませます。
- 【6】着替え
-
施術前にクリニックが用意しているガウンなどに着替えます。
施術には最低でも30分程度、1時間程度の時間がかかるため、あらかじめトイレを済ませておきましょう。 - 【7】肌チェック
-
施術前に問診と肌チェックを行います。
ここで施術する部位がきちんとシェービングされているか、日焼けをしていないか、肌状態に問題がないかなどを確認します。
もし日焼けで炎症を起こしている状態だと判断されれば、当日に脱毛の施術を受けられないこともありますので注意しましょう。 - 【8】施術
-
肌チェックの結果、問題がなければ施術を開始します。
医師もしくは看護師が脱毛する部位にレーザー照射を行っていきます。
施術中に気になるところや痛みなどがあれば、その都度遠慮なく伝えましょう。 - 【9】アフターケア
-
照射を終えた後の肌は敏感な状態になっているため、冷却パッドで冷やしたり、ローションで保湿したりしてアフターケアを行います。
ここでも気になることや痛みなどがあれば、必ず伝えるようにしましょう。クリニックならすぐに医師の診断や治療を受けられます。 - 【10】次回の予約
-
アフターケアが終わったら自分の服に着替えます。受付で次回の予約を取ります。
脱毛の施術前日〜当日~施術後日に避けた方がよいこと
脱毛の施術前~当日~施術後に回避するべき行動は以下のとおりです。
- 制汗剤や日焼け止めの使用
- お酒(アルコール)の摂取
- 医師の許可を受けた薬以外の服用
- 予防接種
- 激しい運動
- お風呂やサウナ
- マッサージやエステ
この記事のまとめ
初めての脱毛ではわからないことや不安なことばかりです。
わからないことや不安なことがあれば、グロウクリニックの無料カウンセリングを予約して、何でも聞いてくださいね。
脱毛をするときにどのようなことに注意をすればよいのか、以下にポイントをまとめましたので、チェックしておきましょう。
- ムダ毛の自己処理は手軽で手ごろな価格でできる反面、肌を傷つけたり、トラブルが生じたりすることがある
- 長期的な脱毛効果を望むならクリニックでの医療脱毛を検討してみよう
- クリニックの医療脱毛は痛みを伴うことがあるが、麻酔を使って和らげることができる
- 予約から施術までの流れをあらかじめ理解しておくと、当日落ち着いて施術を受けられる
- 脱毛の施術後に体調が悪くなったら、早めに申し出て医師に診察してもらうこと
- 「Bella Pelle Vol.3 No.2(第9号)2018.5」(メディカルレビュー社)
- ラジオNIKKEI マルホ皮膚科セミナー 2020年1月13日放送「第118回日本皮膚科学会総会⑨ 教育講演24-2 レーザー脱毛の注意点」(新宿南口皮膚科 院長/東京医科大学 皮膚科 兼任教授 乃木田 俊辰)
- 時事メディカル「レーザー脱毛の皮膚トラブル 安全に施術を受けるポイント」(新宿南口皮膚科 乃木田俊辰院長)
- 「なくならない脱毛施術による危害」(平成29年5月11日/独立行政法人国民生活センター)
- 「平成30年度承認品目一覧(改良医療機器(臨床あり))」(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)
- 「審議結果報告書」(平成28年11月25日/医薬・生活衛生局 医療機器審査管理課)
- 基礎知識
【医師監修】ヤグレーザーの医療脱毛を解説!VIO・ヒゲ脱毛に効果あり!?に関連する記事
人気記事
-
【医師監修】医療脱毛ってぶっちゃけどうなの?本当に効果はあるの?何回で終わるの?
-
【医師監修】背中脱毛のデメリットや効果・範囲は?後悔しない脱毛体験のための完全ガイド
-
「体験脱毛プラン」に効果はある?はしごするときの注意点
-
【医師監修】脱毛のありがちな失敗例と対策法を医師に聞いてみた
-
【医師解説】うなじ脱毛の効果は?首筋をキレイに見せるヘアアレンジも紹介
-
【医師監修】男も脱毛するべき?女性はどう思う?新常識メンズ脱毛の人気部位や価格・効果を徹底検証
-
【医師監修】眉間の毛も脱毛できる?効果・眉毛脱毛のリスクまで解説
-
【医師監修】ヤグレーザーの医療脱毛を解説!VIO・ヒゲ脱毛に効果あり!?
-
【医師監修】初めて医療脱毛を考えたらまず読もう!学生は可能?リスクはある?
-
【医師解説!】うぶ毛は脱毛できない?医療脱毛でうぶ毛までキレイになくすには?